約 478,599 件
https://w.atwiki.jp/girlgame/pages/917.html
Little Aidの主人公。 天鳳高校の1年生で風紀委員に所属。 明るくて裏表のない性格をしているが、かなり忘れっぽくそそっかしいため、何かと弟のふみにフォローしてもらっている。 校内一の変人である風紀委員長の沢登譲からは後継者扱いされるほど気に入られており 同じ風紀委員の匣耕介から 「二人は根本的なところが似ている」と言われるくらいには、変わり者である。 女性はすべて料理が下手という家系に生まれたことから、料理の腕は壊滅的。 彼女の手料理は、作中でたびたび凶器扱いされ、ときには犠牲者を出すこともある。 名前 西村 あかり (にしむら あかり) ※変更可能 年齢 15歳 or 16歳 身長 体重 スリーサイズ 誕生日 血液型 声優 長沢美樹 ※個別OFF可能 一人称 私 家族構成 父親、弟(西村ふみ) 外見 ショートカット 露出度 スチル タイプ 元気で鈍感な天然、変人系。個性度強 介入度 並 備考 高校生。デフォルト名だとボイス付で名前を呼んでもらえる
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/834.html
【名前】大宮 匙 (おおみや さじ) 【性別】男 【所属】科学 【能力】電撃使い (エレクトロマスター) レベル4 【能力説明】 電気を自在に操ることができる能力。最大出力は2億ボルトで、番外固体とほとんど同じ。 【概要】 暗部で傭兵をしている高校生ぐらいの少年。 高い金さえ払えば暗部組織の補充要員になったり、施設の防衛や暗殺を請け負う。 基本的に、標的以外の人間は殺さない主義で、雇い主から言われたことしかしない。 しかし内心では、人殺しを楽しんでいるような暗部のメンバーや研究員を「蛮人」呼ばわりして見下している。 その一方で表の住人には基本的に優しいが、学園都市の裏を知らないことに対して、羨みと哀れみを抱いている。 元々は表の住人で、風紀委員だったが、表に出た暗部の事件に首を突っ込んだせいで暗部堕ちした。 このときから、学園都市の科学力を認めている一方で、裏の汚い部分のある学園都市そのものを嫌うようになり、 学園都市の外で生活したいと思い始めるようになる。今ではそれを目的として行動している。 戦闘に関しては、ナイフやライフルといった武器と能力を生かした戦いをする。元風紀委員だったため、肉弾戦も強く、 一人で下部組織の人間を4、5人相手することができる。 【特徴】 身長172㎝、体重59㎏の黒髪ショートヘア。 スーツ用の黒いズボンに、黒いフード付きのジャージを着ている。 フードを被っており、仕事中は顔にゲコ太の仮面をしている。暗部の人間の中で素顔を見た人は全然いない。 【台詞】 あまり感情のこもってない喋り方をしているが、表の住人に対しては、若干緩くなる。 「俺は仕事以外であの蛮人共と関わる気はない。わかったか?」 「俺はこんな街で一生を終えるつもりはない。いつかこの街を出て行くつもりだ」 「お前は迷子か・・・?風紀委員の支部までついてこい」 【SS使用条件】 特になし
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1182.html
【名前】木乃 凛(きの りん) 【性別】女 【所属】科学 【能力】レベル0 【概要】 国鳥ヶ原学園高等部1年生。 低レベル能力者、無能力者が集まって作られた、スクールカースト上位への反抗組織“ウイング”のメンバー。 過去に不良能力者に襲われていた所を上級生の炎藤火鳥に助けられたことがあり、「火鳥様」と呼び慕っている。 特に体術やパソコンのスキルが高いわけでもないのだが、何か“ウイング”の役に立てることはないかと思っている。 “ウイング”での仕事は雑用が多いが特に嫌な顔はしておらず、他にも何か役に立てることはないかと意欲的である。 その一方で、自分の学校の問題を解決できないでいる風紀委員たちを激しく嫌っている。 国鳥ヶ原支部員ではないのだが、傲岸不遜な態度で関わる者全てを傷つける、嫌いな風紀委員の中でも 特に大嫌いな固地債鬼に対しては面と向かってクズと呼ぶほど。 それ以外での学生生活はわりと普通で、友人もそれなりに。 【特徴】 160半ばくらいの身長で、ジト目。 黒みが強い茶髪のストレートヘアーを胸あたりまで伸ばしてポニーテールにしている。 胸は御坂美琴並。 【台詞】 「はぁ~…この退屈な授業、早く終わらないかしらね…一刻も早く火鳥様に会いたいのに…」 「火鳥様、今日のお弁当は腕によりをかけましたよ。お口にあえばいいのですが……」 「国鳥ヶ原の問題も解決できずヨソの支部に逃げ出した、悪鬼とか言われて威張っているだけのクズに何が守れるのよ!アンタさえいなければ天魏君も………」 「私の風紀委員嫌いは、あのクズが改心でもしない限り直りそうもないわね。絶対ありえない話だけど」 【SS使用条件】 とくになし
https://w.atwiki.jp/wspsp_wiki/pages/124.html
RG/W10-034 RG/W10-T01 カード名:花飾り 初春 カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:500 ソウル:1 特徴:《超能力》・《風紀委員》 【永】応援このカードの前のあなたのキャラすべてに、パワーを+500。 【自】バトル中のこのカードがリバースした時、あなたは自分の山札の上から1枚を公開する。そのカードが《風紀委員》のキャラなら、あなたはこのカードを思い出にしてもよい。(公開したカードは元に戻す) U:白井さん、犯人特定できましたよ! TD:ああ~~学園生活も きっと優雅なんでしょうね~ 聖櫃の間2/14CVP レアリティ:U TD illust:
https://w.atwiki.jp/genesis-ticket/pages/591.html
「――御嬢様。大言が過ぎると判断します」 【所属】 武蔵アリアダスト教導院 【役職】 風紀委員会:風紀委員長 【名前】 加納 【読み方】 かのう 【種族】 中東式自動人形 【元ネタ】 松平亀姫(加納御前) 【字名】 不明 【HN】 CAN 【登場巻】 第4巻上~ 【人物】 武蔵アリアダスト教導院の風紀委員長を務める中東式自動人形。 肌の色がやや濃く、極東の女子制服(夏服)を着用している。 元々は三河で襲名していた自動人形であり、大久保一家と共に武蔵へやってきた。 大久保・忠隣/長安に仕えているらしく、彼女を「御嬢様」と呼ぶ。 大久保もクールだが、こちらはさらにクール。 だが大久保の現状に納得しておらず、度々彼女に謀反を促したり余計な一言を添えて仕事を増やしたりとお前ホントに身内なのかという言動が多い。 本人は完璧に善意で行っているのだから余計にたちが悪い。 なお謀反の件は武蔵で発言したため、普通に管理の自動人形に聞かれていた。 器物である自動人形では内燃拝気を獲得することが至難の業であり、術式を使うのは難しいため、特注の左腕(重力制御式射出義腕)をロケットパンチとして射出するギミックが仕込まれている。 それを発射して敵を攻撃したり、捕縛したりする。射出された後も加納の操作は有効であり、衝撃を逃がそうとしてもホールドした上で確実に撃破することができる。 予備の腕はスカート内部にしまわれている。 ロケットパンチが武器なのは、銃は合わず、かといって刀は大久保とかぶり、彼女が目立たなくなる。 手首は加納本体の視覚や側方位システムと連動していて、視線に合わせて宙で標準を精査する事ができる。
https://w.atwiki.jp/2zigen_hideyoshi/pages/21.html
第1章 名 称 第1条 本チャットはASKチャットと称する。 第2章 目 的 第2条 本チャットはメンバー相互の親睦を深め、日々の充実と発展を目的とする。 第3章 メ ン バ ー 以下は管理人が把握し、正式にASKチャットのメンバーであると認めた者である。 静岡在住組 秋音 anpiyo しゅー 千 月兎 東京在住組 霊夢(管理人兼) ぴー 月夜 九十九 綿花 桐無 ナタ ロリコン あに 葉音 ふらん kurano ハルカゼ(罰則持) ※ 今後ハルカゼは正式メンバーを抜ける可能性もあるのでその点は注意していただきたい。 第4章 組 織 第4条 本チャットは第2条の目的を果たすため、次の機関を置くこととする。 1.独立委員会(管理人) 2.風紀委員会 2.常任委員会 2.過疎防止委員会 2.企画委員会 2.企画実行委員会 2.会計委員会 2.skype委員会 管理人は常任委員会を除くすべての委員会に属し,風紀委員会委員長を務める。 第1節 チ ャ ッ ト 総 会 第5条 チャット総会は管理人が把握済みの全メンバーをもって組織する。 チャット総会は本チャットの最高議決機関であり、管理人がこれを召集する。 第6条 チャット総会は毎年5月,3月に開かれる。 第7条 チャット会議は管理人が把握済みのメンバーの3分の2以上の出席を得て成立し,議案は出席者全員の過半数を得た場合に成立する。 但し可否同数の場合は議長が可否を決定する。 尚、議長は管理人が務めることとする。 第8条 臨時総会は常任委員の決議により開催することが出来る。 第9条 チャット総会の召集は原則として3日前に公示されなければならない。 第10条 チャット総会の出席人数が第7条の規定に該当せず流会となった場合,管理人は10日以内に再召集しなければならない。 この場合は管理人が把握済みのメンバーの2分の1以上の出席をもって成立する。 第11条 生徒総会審議事項 1.チャット規約の制定及び改正 1.各委員会役員の任免 1.罰則持ちの処罰 1.その他本チャットの目的達成に必要な事項 第2節 常 任 委 員 会 第12条 常任委員会は全会員を代表する代行意志決定機関であり,メンバーの自主性を尊重するため管理人は属さない。 第13条 常任委員会は常任委員の3分の2以上の出席を得て成立し,議案は出席者全員の過半数を得た場合に成立する。 但し,可否同数の場合はその会の議長が決定する。 第14条 常任委員会は必要に応じて開くことができる。 第15条 常任委員会は管理人が把握済みのメンバー全員をもって構成される。 常任委員会委員長は管理人以外のメンバーが務め,メンバーの投票によって決定される。 第16条 常任委員会は常任委員会委員長が召集する。 メンバー3人以上の要求が事前に管理人もしくは常任委員会委員長にある場合は,これに従って開かなければならない。 尚、メンバーへの連絡は管理人もしくは常任委員会委員長が行うこととする。 第17条 常任委員会審議事項 1.生徒総会に提出する事項 1.その他本チャットの目的達成の為に必要な事項 第3節 委 員 会 第18条 企画実行委員会,会計委員会,skype委員会を除く委員会は定期的に開かれる。 また、必要とする場合は臨時に開くことができる。 企画実行委員会,会計委員会,skype委員会はそれぞれの企画が実行される日の前に開かれる。 尚,上記3つの委員でなくとも、委員会が開かれた場合は全メンバーが都合が合わない場合を除き強制的に参加することとする。 第19条 各委員会の議案は出席者の過半数の賛成を得て成立する。 但し可否同数の場合は管理人と各委員の審議の末,可否を決定する。 第20条 管理人はASKチャットを代表し,全ての仕事をこなさなければならない。 第21条 風紀委員会は悪質なメンバーへの制裁を審議・決定・実行する。 また、悪質なメンバーへの指導も取り扱う。 第22条 過疎防止委員会はASKチャットの過疎化を防ぐために,企画委員会と協力しメンバーへの指導等を行う。 第23条 企画委員会はオフ会等の企画をしメンバーへ連絡を行う。 また過疎防止委員会と協力し過疎化防止も取り扱う。 第24条 企画実行委員会は企画委員会で決定された企画に現実味を帯びさせるための下調べ等を行い,実際に企画を実行する。 第25条 会計委員会は企画実行委員会と協力し,企画を実行するための金銭的な調節を 行う。 第26条 skype委員会はskypeにメンバーが集まったとき,音声通話やチャットを快適に行えるように行動する。 第6節 そ の 他 の 委 員 会 第27条 臨時委員会は常任委員会においてその必要性が認められた時臨時に設置され,必要な活動が終りしだい解散される。 第28条 選挙管理委員会は各委員の選挙時に設置される。 選挙は毎年5月に行われる。 但し委員の不信任が認めれた場合,臨時に行われる。 第29条 選挙管理委員会は管理人とその他一名によって構成される。 第30条 選挙管理委員会は選挙に関する諸計画を立てて,それを公示し,その一切の業務を遂行する。 第4章 罰 則 第31条 罰則は風紀委員会委員長を中心に決定される。 風紀委員会委員長は管理人が務めることとする。 第32条 罰則を課せられるのは以下に1つでも当てはまる人物である。 1.事前連絡を管理人にせずチャット会議・オフ会・チャット総会・選挙・委員会等に無断欠席,遅刻をした者 2.1に当てはまりメンバー全員に謝罪をせず無駄な言い訳をし自己の保身のために行動したもの 3.チャット内もしくはチャットメンバーと揉め事を起こしたもの 4.他のメンバーに不快に思われるような行動をしたもの 第33条 罰則の主な内容は以下の通りである。 第32条に当てはまるものへ以下のことを行うのは正当なこととなる。 特別の場合を除き,第32条に当てはまる人物には平等に執行される。 ※違反行為の程度,回数によって罰則の程度も変わる。 チャット入室禁止 言論による精神攻撃 オフ会もしくはASK永久追放 会議無断遅刻・欠席の場合は該当人物の予定に以後合わせない 第4章 チ ャ ッ ト 会 議 第34条 オフ会等の企画が決定した場合,チャット会議が開かれる。 第35条 チャット会議には都合が合わない場合を除き強制参加とする。 尚,管理人に連絡をせず無断欠席/遅刻をした場合は該当人物に罰則が課せられる。 ※受験生のメンバーは例外とする。
https://w.atwiki.jp/omega57/pages/8.html
・マイページ エクシーズ中 時間です、マスター。戦いの準備を。 無料ガチャ 風紀委員の勧誘業務を行いませんか? 救援 救援要請確認。戦闘態勢を取り、待機します。 SP満タン 風紀委員の仕事、まだたくさん残っていると思います。 複数タッチ マスター。これ以上のタッチは、敵対行為とみなします。 複数タッチ++ うふふっ…マスター。くすぐったいです…。 親密+で追加 きゃっ……びっくりしました。 SR追加 動物、可愛いです。 通常時 何かされましたか?マスター。 マスターは何故私を風紀委員に? 銃の整備とテレビを見てると、大体休日は終わっています。 図鑑系は、各レアリティ参照してください。 ・その他 クエストで走る時 敵影をキャッチ、追跡します。 戦闘、スキル使用 狙い撃ちます。 戦闘、攻撃 ばきゅーん。 ギフトを貰う時 マスター、お呼びでしょうか? ストーリー閲覧後のプレゼントメッセージ マスター、また一緒にテレビを見ましょう。 ベルン マスター、もう疲れました。 ベルン
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1064.html
「・・・何のつもりだい?それと、涙簾ちゃん。手は出さないでね?」 「界刺さん・・・!!」 「・・・気に入らねぇな、“変人”?」 「・・・稜・・・!!!」 「・・・神谷先輩・・・!!!」 それは、『閃光真剣』を界刺の首下へ振り向ける神谷の姿。彼の行動に、思わず目を見開いてしまう加賀美と焔火。 「そうやって、他人を自分の手の上で転がして満足かよ?悪趣味だな」 「別に、そうは思わないな。俺からしたら、他人を騙すことなんか日常茶飯事だし」 「・・・それが悪趣味だって言ってんだよ。務所にぶち込まれたいか?」 「いんや。あんな、息が詰まるような場所には行きたく無いね」 “剣神”神谷稜と“『シンボル』の詐欺師”界刺得世の視線が衝突する。一方は厳しい視線を、もう一方は愉快気な視線を。 「・・・馬鹿にしてんのか?」 「いや、そんな気は無いよ。それに、君は強そうだ。余り手合わせはしたく無いね。 唯でさえ、一昨日の夜は殺人鬼に殺されかけたんだ。勘弁願うよ、“剣神”神谷君?」 「殺人鬼・・・?」 「あぁ。ここに居る風紀委員全員の力を結集しても敵わない・・・かもしれない殺し屋さ。ほれっ」 「「「「「「「「「「「「「!!!??」」」」」」」」」」」」」 気絶している固地以外の風紀委員及び荒我・梯・武佐の瞳に、自分が殺されかけた漆黒のコートを着る陰気な男の姿を見せる。 「そこに居る常盤台のお嬢様達にはもう警告したけど・・・この際君達にも警告しておくよ。『シンボル』のリーダーである俺からの情報提供だ。 これで、嬌看の能力暴発及び債鬼をボコボコにした件はチャラだ。んふっ、これにはそれだけの価値がある」 「ど、どういうこと?」 よくわからないという体な加賀美に、界刺は警告の中身を説明して行く。 「君達は、今『ブラックウィザード』に関する捜査を展開しているんだろう?」 「「「「「「「「「「「!!!??」」」」」」」」」」」 『ブラックウィザード』。その名前に、一厘以外の風紀委員及び荒我が反応する。 「ど、どうしてそれを・・・」 「君達が成瀬台に集まって、何かゴソゴソしているのは知っていたからね。複数の風紀委員支部が合同で捜査を展開する。 それは、風紀委員が大事件に関わっているということを示している。 そして・・・それに心当たりを付けるのなら、今の時期だと『ブラックウィザード』しか無いからねぇ。 “レベルが上がる”なんて胡散臭い薬を流行させて、色んな奴を薬物中毒にさせている。まぁ、引っ掛かる方も馬鹿だけどね」 加賀美の問いに、スラスラと理由を述べる界刺。この男は、『ブラックウィザード』に関する何かしらの情報を持っている。 「おい・・・。知ってること、全部話せよ。こちとら、その件のせいで夏休みも満足に過ごせてねぇんだよ」 「お断り。これは、あくまで君達の領分だ。俺達『シンボル』が関わるようなことじゃ無い。なら、なんで話さないといけないんだい?俺には関係の無い事柄さ」 「テメェ・・・!!」 「待て、神谷!!」 「・・・椎倉先輩・・・」 『閃光真剣』を握る手に力が入る神谷を制し、椎倉が界刺の放った言葉の意味を吟味しながら口を開く。 「つまり、この件に関してはお前等『シンボル』は全く関与していない・・・そういうことだな」 「ご名答。さすがは、成瀬台(ウチ)の風紀委員のリーダー。中々の洞察力だ。神谷君。君も剣を振ってばかりいないで、ああいう姿を目指さないといけないよ?」 「グッ・・・!!」 界刺の言葉に含まれた意味を読み取れなかった神谷は、思わず歯噛みする。そんな神谷を無視するかのように、界刺は椎倉と会話を続ける。 「少なくとも、現時点では全く関わっていないよ。誰が、好き好んで『ブラックウィザード』を敵に回したいモンか。それに、連中の商売に付き合う気も更々無いよ。 あんな薬を売ったり頼ったりする人間なんざ、俺からしたら救いようが無ぇ大馬鹿野郎共さ。そんな連中がどうなろうと、知ったこっちゃ無いね」 「・・・成程。つまり、お前等は俺達風紀委員に協力する気も無いということか?」 「椎倉!?」 「椎倉先輩・・・!?」 椎倉の発言に驚愕の声を挙げる寒村と神谷。それは、声に出さずとも他の風紀委員にとっても衝撃的な発言。 「・・・かつて、俺達成瀬台支部は『シンボル』の手を借りてスキルアウトを潰したことがある。 おそらく、こいつ等の力が無かったらあんなスピードでの解決には至らなかっただろう。 きっと・・・固地もこいつ等の協力を仰げるかどうかを確認したかったんじゃないか?」 「かもね。まぁ、彼・・・“風紀委員の『悪鬼』”が聞きたかった主題はそれじゃ無いだろうけど。 おそらく、債鬼は俺達『シンボル』が持っている可能性がある『ブラックウィザード』に関する情報を搾り取りたかったんじゃないかな? まぁ・・・だからこそ、彼には眠って貰ったんだけどね。彼が、君等の中で一番面倒臭いし」 「・・・!!!お前・・・そこまで見越して・・・!!い、一体何時から・・・!?」 「最初からだけど?周囲の環境を利用することは、至極当然のことだろう?それに、言ったじゃないか。『俺からしたら、他人を騙すことなんか日常茶飯事だし』ってさ?」 界刺の仕掛けは、彼等団体様ご一行を自室に招き入れる所から始まっていた。 一厘から聞いていた情報と、最近成瀬台に集っている風紀委員の行動と、『光学装飾』によって看破した固地の存在から、界刺は水楯と共に策を張り巡らせた。 かつて、『シンボル』活動中に喧嘩を吹っ掛けてきた固地の存在を界刺と水楯は覚えていた。もちろん、彼が“風紀委員の『悪鬼』”と呼ばれていることも。 故に、彼等を常盤台の少女や成瀬台の不良ごと招き入れた。朝食を取っていなかったことも利用し、話の流れを注意深く観察していた。 もし、固地が流れを無視して問い掛けて来た場合はしばらく白を切るつもりだったが、彼の話を折った真珠院の言動を見て、これは使えると確信したのだ。 水楯との意思疎通には、 ダークナイト に備え付けられた7つある機能の1つ、『赤外機 レッドパルス 』を用いた(使用したことが無かったので、試す意味もあった)。 赤外線を用いた音声通信で、別途のマイクロフォンを通して赤外線情報を声に変換する。水楯自身は耳が隠れる程の長髪であったので、これを有効活用することができた。 台詞のタイミングは、界刺が赤外線情報によって水楯の耳に伝える。界刺と水楯が息の合ったコンビネーションを発揮できたのには、こういう理由があったのだ。 それでも、真珠院・苧環・形製の妨害を乗り越えて来た固地を見た時はさすがにどうしようかと思ったが、偶然にも鬼ヶ原の『発情促進』が固地に対して発動したために、 それを存分に利用して彼を気絶に追い込んだのだ。界刺が決断した“2つ”とは、『着替えの時間を稼ぐ』及び『固地債鬼をどうにかして無力化or受け流す』ことであった。 偶然・必然全てを自分に対して有利に運ぶように場の流れを操作した、これは界刺得世の完勝である。 「とまぁ、ざっとこんな流れかな?詳しい手段とかは、プライバシーの関係で明かせないけど。彼が以前俺達に喧嘩を吹っ掛けて来たのが、今回は仇となったね」 「そういえば、以前にこの男が私達に因縁を付けて来たんだったか。当時は、その場にはお前と水楯しか居なかったんだったな。私が仮屋と共に別行動を取っていた関係で」 「そうです・・・。まさか、こんな所で再会するとは・・・。私も驚いています」 「か、かいじさん・・・すごいですー!!」 「なんの、抵部準エース殿に比べたらまだまだです!!不肖界刺得世、これからも精一杯精進に努めて参ります!!」 「りょ、りょうかいしましたー!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 不動と水楯が以前のことを語り合い、また抵部と界刺がふざけているのを余所に、風紀委員や不良連中、常盤台のお嬢様達は揃って愕然としていた。 まさか、最初から自分達がこの碧髪の男の手の上で踊っていたとは夢にも思わなかったからである。 能力による戦闘では無い。これは・・・言葉の戦闘。そして、この分野において“『シンボル』の詐欺師”と渡り合える人物は、この場には1人―固地―しか居なかった。 だからこそ、“詐欺師”は“『悪鬼』”を沈めたのだ。自分の手は汚さず、周囲の環境を巧みに利用して。 「・・・得世様」 「何だい、珊瑚ちゃん。その不満そうな顔は?」 「・・・いえ」 「これで、少しは俺のことを知れただろ?俺は、こういうこともできる。これはこれ。それはそれ。必要だったら何でも使う。例外は・・・基本的に無い」 「バカ界刺・・・。相変わらずのペテンっぷりだね。・・・少しは振り回される身にもなって欲しいよ」 「まぁ、今回は仕方無ぇよ。俺も、できればお前等の恋心を利用したくは無かった。 昨日告白されたばっかりだし、お前等が抱いてる想いの重さってのは俺なりに理解しているつもりだ。 唯、とにもかくにも時間が無かったんでな。この策しか思い付かなかったよ」 「告白!?お、おい!!テメェ、どういうこった!?」 「どういうも何も・・・俺は昨日ここに居るバカ形製、華憐、リンリン、珊瑚ちゃん、嬌看に告白されたんだ。キス付きで」 「何いー!!?リンリンがお前に告白とキスをー!!?」 「リンリン・・・。お前、とうとう後戻りができなくなったんだな。ハァ・・・」 「ちょ、ちょっと鉄枷!!大きな声で言わないで!!破輩先輩も!!何で、そんな哀れむ視線を私に向けてくるんですか!!?」 「そして、ご朗報だよ。君達は何か勘違いしているようだけど、俺と涙簾ちゃんは何の過ちも犯していないよ?恋人でも何でもないし」 「「「「「えっ!?本当!!?」」」」」 「あぁ、本当だ。嘘じゃ無いよ、これは。さっきも言ったけど、そういう話をしたのは君達の感情を刺激して利用するためだったからね。悪かったとは思ってるけど」 「・・・よかった。つまり、界刺さんお得意のペテンだったんだ。・・・心臓に悪いですよ」 「界刺様・・・私は信じていましたよ!!」 「得世様・・・あなた様を疑った私をどうかお許し下さい!!」 「ま、まぁ、ダメダメ界刺が水楯さんにそんな真似をするわけ無いとは思っていたけどね!!」 「涙簾さん・・・。申し訳ありませんでした。変な疑いを、あなたに抱いてしまいました」 「苧環さん・・・。大丈夫ですよ。気にしていませんから。 (さすがは、界刺さん。私が裸になって界刺さんと寝たのは事実なのに、最重要事実の裏へ巧妙に隠してしまったわ)」 「もう済んだことだし、全然気にしていないよ。んふふっ・・・(ガシッ)・・・ん?」 「おい、得世・・・。私は、そんな重要な話を全く聞いていないのだが?」 「真刺・・・!!!」 「貴様・・・その様子だと、5人もの女性から告白を受けたにも関わらず、返事を返していないな?」 「ギクッ!!!」 「・・・貴様の考えはよ~くわかった。この不動真刺が、貴様の性根を叩き直してやろう!!」 「ちょっ・・・待っ・・・(ザッ!!)・・・涙簾ちゃん?」 「水楯・・・。貴様・・・!!」 「この人に危害を加えるというのなら・・・不動先輩、あなたでも潰します」 「ほう、面白い。ならば、やってみろ!!」 「望み通りに!!」 「ちょっと待て!!俺の部屋で暴れるな!!唯でさえ、こんな大人数が居るせいでぎゅうぎゅうなんだぞ!!・・・(ガシャン!!)・・・。 あぁ・・・俺のマグカップが・・・」 「不動さん・・・水楯さん・・・恐いです!!」 「サニー様。遠藤も同じ思いです!!あ、あの殿方のご友人は、恐い人ばかりなのですか!?」 「お、おい!神谷君!!君等は風紀委員なんだろ!?な、何とかしてくれー!!」 「はぁ?何で俺がテメェのために・・・」 「・・・“ヒバンナ”(ボソッ)」 「ビクッ!!か、神谷先輩!!リーダー!!あの人の言う通りです!!風紀委員足る者、善良な一般人が困っているとあらば助けないわけにはいきません!!さぁ!!」 「ちょっ!!?」 「緋花!?ど、どうしたの!?そんな冷や汗ダラダラで!?」 「な、何でもないです、アハハ!!あ、荒我!!あなたも手を貸しなさい!!」 「えっ!?何で俺が!?」 「いいから、来なさい!!」 「うおっ!!?」 「なるほどー!!これが、イップタサイセイってヤツですかー!!わたし、初めて見ましたー!!」 「・・・あの野郎、どんだけ女を侍らせてんだ?にしても・・・また場の空気を変えやがったな。これも、界刺の狙い通りなのか?」 「椎倉・・・。貴殿の『真意解釈』で、あの者の心理は読めなんだか?」 「界刺は、その『光学装飾』を使って俺の目に映る表情や視点を変えてやがるんだ。 しかも、あいつの言だと普段から嘘やデマカセを言ってるみてぇだから、嘘を言っても声自体に全くと言っていい程変化が無ぇ。プロの詐欺師顔負けの術だな」 「武佐君の『思考回廊』で、界刺先輩の思考が読めないってのはどういうことでやんすか?」 「以前成瀬台のグラウンドでも同様の現象が発生したんだけど、あの人や不動先輩、 それに水楯って娘や形製って娘に限って『思考回廊』による思考の繋ぎが不可能になるんだ」 「な、何ででやんすか?」 「きっとだけど、あの形製って娘は俺と同じ精神系能力者なんだと思う。その能力で、俺の『思考回廊』を妨害していると思うんだ。 さすがは、常盤台に通うお嬢様って言った所かな?フフッ、益々気になるね」 「武佐君に流れるナンパ師の血が騒いでるでやんす・・・!!」 「・・・・・・」 「固地先輩・・・何でこんな時に気絶してるんですか?こういう時に活躍しないと、あんたには価値なんて無いですよー。後、個人的にスカっとしましたよー」 等と言うやり取りの後に・・・ 「あぁ・・・。俺の服が・・・俺のお気に入りの服が・・・カーテンまで・・・。 こんなのって無いよ・・・!!こんな・・・こんな・・・あ、ああ、あんまりだあああああぁぁぁっっ!!!!!うわあああああぁぁぁぁんんん!!!!!」 不動・水楯・焔火・荒我・神谷・加賀美が暴れた結果、界刺の部屋は見るも無残な状態に変貌してしまった。 部屋の片隅で、体育座りしながら泣き喚く界刺。その哀れな姿に、誰1人として声を掛けることができない。 「(し、しまった。少し、熱くなり過ぎた)」とは不動の弁。 「(・・・ごめんなさい)」とは水楯の弁。 「(な、何とかあの不名誉な渾名を広められることだけは阻止したわ!!)」とは焔火の弁。 「(け、結局流されるままに拳を振り上げちまったぜ)」とは荒我の弁。 「(チッ・・・。あんな姿を見せられたら、もう追及もクソも無ぇよ)」とは神谷の弁。 「(で、でも、これで少しはこの部屋も喜んでいるんじゃないかな?衛生的に)」とは加賀美の弁。 「ごめんよおおぉぉ、俺のコレクション達!!お前達の仇は、この俺が必ず晴らしてみせるから!!! だから・・・今は泣かせてくれ!!!うわあああああぁぁぁんんん!!!」 「かいじさん・・・かわいそうですー!!・・・(ダダダッッ!!)・・・。よしよし、このわたしがなぐさめてあげます」 「抵部準エース殿・・・!!」 「かいじさん・・・がんばってください!!たちなおってください!!かげながら、わたしも応援していますからー!!」 「な、何と言うありがたきお言葉!!胸に染み入ります!!さすがは、抵部準エース殿!!他の者とは格が違いますな!!」 「ふふ~ん!!!」 「抵部・・・。本当にお前って奴は・・・。どれだけ野郎に乗せられたら気が済むんだ?学習能力無いのか、お前?」 「サ、サニー様!?ど、どうしたんですか!?握り拳なんか作っちゃって!?」 「あ、あの娘!!わ、私のポジションを奪う気かああぁぁ!?うおおおおおぉぉぉっっ!!!」 「サニー様!?」 「月ノ宮!?」 「そこは、私のポジションだああああぁぁぁっっ!!!!」 「ぐへっ!?」 「抵部!?」 遠藤・苧環・閨秀が瞠目する中、月ノ宮が抵部にショルダータックルをぶちかます。 「な、何するんですかー!!?」 「ここは、私のポジションです!!あなたみたいな新入りが入って来ていい場所じゃ無いんです!!もう、ここは満席状態なんですよ!!!」 「そ、そんなの関係あるかー!!わたしは、かいじさんがかわいそうだと思ってよしよししてあげたんですー!! それを言うなら、わたしに出足で負けたあなたこそ、このポジションにふさわしく無いんじゃないですかー!!?」 「うううぅぅっ!!」 抵部に痛い所を突かれる月ノ宮。それを見て、更に鼻高々になる抵部は追い討ちを掛ける。 「ほら、わたしの言うとおりじゃないですかー!!よ~し、もっとなぐさめてあげよっと。かいじさん、なでなで」 「なっ・・・!?う、うう、うううぅぅ!!!ま、負けてたまるかあああぁぁ!!!界刺様!!サニーが全力で慰めてあげます!!よしよし」 「・・・(ビリッ!)」 「・・・(バチッ!)」 「な、何でこんな状況になってんだ?抵部の奴、メチャクチャ対抗心剥き出してんじゃ無ぇか・・・!!だが・・・何か面白そうだな」 「月ノ宮・・・。本当にあの娘ったら。・・・でも、偶にはああいうのも悪くないかも」 互いに視線の火花を散らす抵部と月ノ宮。そんな2人を保護者的役割の閨秀と苧環は、興味深げに視線を送る。そして・・・ 「抵部!!そんなヘナチョコな奴に負けんじゃ無ぇぞ!!ぶっ潰しちまえ!!」 「そらひめ先輩!!」 「なっ!?ヘナチョコ!?・・・月ノ宮!!そんなバカ丸出しの娘に負けたら承知しないわよ!!」 「苧環様!!」 「ブッ!?た、確かにあいつはバカ丸出しだが・・・他人に言われるとムカついて来るなぁ・・・!!」 「あら、それって単なる図星ってヤツじゃないかしら?フフフ」 「あぁん?テメェの方こそ、図星を言い当てられて怒り狂ってんじゃねぇの?ハハッ」 「・・・(ビリビリ!!)」 「・・・(バチバチ!!)」 「リ、リンリン!?ぶっちゃけ、何であの2人まで火花を散らせてんだ!?」 「わ、私に聞かれたって!!き、きっと保護者の血が騒いだんじゃないかな!?」 「ハァ・・・。界刺が関わるだけで、こうまで掻き乱されるとは・・・。椎倉、お前達の凄さが良くわかるよ。この男を御していたんだからな」 「(言えねぇ・・・。『だるまさんが転んでも漢は踏み止まれゲーム』の結果のおかげだなんて言えねぇ・・・!!)」 「うむ。偶には女子(おなご)の戦いというのも、粋なものだ!!!」 苧環と閨秀が激しい視線の火花を散らす。その様に鉄枷と一厘は困惑し、破輩は呆れ、椎倉は冷や汗をかき、寒村は血が騒ぐ。 「え、え~と・・・私達ってここに何しに来たんだっけ、稜?」 「・・・(ガン無視)」 「む、無視しないでよぉ!!ね、ねぇ、緋花・・・あ、あれっ!?緋花!?」 「何か、さっき“ヒバンナ”っていう言葉が聞こえたでやんすね」 「そうだね。界刺先輩が、緋花ちゃんに向かって言ったような・・・」 「緋花・・・ひばな・・・“ヒバンナ”?何か、サバンナみたいな発音だな」 「でやんすね」 「だよね」 「「「アハハハハ」」」 「ちぇいさああああああー!!!」 「「「ガハッ!!?」」」 自分達がここを訪れた意味がすっかりわからなくなった加賀美。部下の神谷に質問するものの、ガン無視されてしまう。 そして、もう1人の部下である焔火は、“ヒバンナ”という界刺によって名付けられた不名誉な渾名を言葉に出す荒我達に向けて跳び蹴りを放っていた。 「真珠院さん・・・。何だか、騒がしくなっちゃいましたね。昨日みたいに」 「えぇ。得世様の周囲は、何時もこのような空気なのかもしれませんね。フフッ。 でも、私の知らない得世様の新しい一面が見えただけでも、今日ここへ赴いた意味があるというものです。違いますか、鬼ヶ原さん?」 「・・・クスッ。私も、真珠院さんと同じ意見です。ちょっと恐い目にも合いましたけど」 「・・・全く、君という男は。本当に・・・本当に愉快な奴だよ」 真珠院と鬼ヶ原がそれぞれ今日の感想を述べている傍らで、形製が慰め合戦を繰り広げている2人の少女の間に居る碧髪の男を瞳に映す。 「・・・・・・」 「固地先輩・・・。あんた、ここに何しに来たんですか?あんたの取り得は、仕事ができることだけですよー」 絶賛気絶中の固地に、真面が容赦無いツッコミを入れる。自分達が畏怖する“風紀委員の『悪鬼』”。その面影は、今や風前の灯状態になっていた。 ちなみに固地債鬼にとって、今日ここで起きた一部始終は今後黒歴史と位置付けられることとなる。 「ねぇ。何でこんな所に来たの?グスン。何か、学生寮に用でもあったの?グスン」 「なでなで・・・(バチッ!バチッ!)」 「よしよし・・・(ビリッ!ビリッ!)」 半ば本気で泣きべそをかいている界刺が、椎倉に向けて疑問を発する。両脇に抵部と月ノ宮を侍らせながら。 「え、え~とだな・・・俺の部屋に資料を忘れてしまってな。本当は、俺と力の有り余っている寒村だけで取りに来る筈だったんだが、固地の奴が手伝うと言って来てな。 だったらということで、各支部の代表者数名と共に寮へ足を運んだんだ。ここに居ない連中は、今は事務仕事をしている筈だが」 「成程・・・。つまり、債鬼はハナっから俺目当てだったんだな。この常盤台の娘達が居なくても、こいつは何かしらの理由を付けて俺の部屋に来てただろうな。 なぁ、椎倉先輩。・・・そんなに行き詰ってんのか?『ブラックウィザード』の捜査は?」 「・・・・・・あぁ」 椎倉は、苦い顔を作る。それに釣られるかのように、他の風紀委員も顔を曇らせる。 「・・・界刺。取引しないか?」 「・・・というと?」 故に、椎倉は決断する。この碧髪の男から、何らかの情報を引き出すために。 「お前が持つ『ブラックウィザード』に関する情報を、ある程度でいいから俺達へ提供してくれないか?」 「・・・見返りは?」 「・・・少なくとも、ここに居る風紀委員支部は今後お前達『シンボル』の行動を黙認する。 俺達に具体的な被害を及ぼさない範囲なら、お前達が何をしようとも。時には、協力さえしても構わない。どうだ?」 「椎倉先輩!?」 「ちょ、ちょっと待ってくれよ!?」 「椎倉・・・!!」 椎倉が提案した条件に加賀美が驚き、閨秀が抗議をし、寒村が唸る。他の風紀委員も困惑の色を隠せない。だが、椎倉は敢えてそれ等の反応を無視する。 「俺が、皆を説得する。だから・・・頼む!!」 「・・・いいよ。その条件、飲んだ」 その決断を界刺は自分の価値観で捉え、吟味し、結論を出す。受諾するという結論を。 「そんじゃあ、その前に“お掃除”しようかな?ちょっとの間でいいから、皆動かないでいてくれるかな?」 「“掃除”?何故今なん・・・」 「そこの“『悪鬼』”が仕掛けた盗聴器や小型カメラが無いかを確認する必要があるからさ。 部屋に大人数が雪崩れ込んだ辺りで、少し怪しい行動をしていたからね。念のため」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「!!!???」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 界刺の発言に驚愕する周囲を余所に、界刺は不可視状態に置いている ダークナイト を起動させる。 使うのは ダークナイト に備え付けられた7つある機能の1つ・・・『送受棒 モニタリングスティック 』。 無線等の電磁波を傍受するその機能を使い、界刺は室内にある電磁波を発生させている機械類をモニタリングする。 通常この室内に存在している電磁波の波長や振幅は、既に ダークナイト に登録済みである。 それ以外の電磁波を発生させている機械、ここに居る人間が身に付けている携帯電話等以外で電磁波を発生させている物を特定して行く界刺。そして・・・見付けた。 「・・・盗聴器3つに、小型カメラが2つか。俺の『光学装飾』を掻い潜っての手際、さすがは“風紀委員の『悪鬼』”と呼ばれるだけのことはあるかな? 全く、善良な一般市民の部屋に何てモン仕掛けやがるんだ。そちらさんの反応を見る限り、正当な理由無しの単独行動だろうし。 こんなのが世間に露見したら・・・風紀委員の威信は失墜間違い無しだね。んふっ!」 「固地・・・!!!」 界刺の手の上にある盗聴器や小型カメラを見て、椎倉は怒りを隠せない。 「やれやれ。こんなんじゃあ、椎倉先輩が頑張っても何時反故にされるかわかったモンじゃ無ぇな。・・・さっきの取引はご破算かな?」 「す、すまん!!界刺・・・本当にすまん!!!」 軽口を叩く界刺に、唯謝ることしかできない椎倉。それは、他の風紀委員も同様だったようで、 「界刺・・・。私からも謝罪する。本当にすまない・・・!!」 「ご、ごめんなさい!!!まさか、債鬼君がこんなことするなんて・・・!!」 「界刺さん!!も、申し訳ありません!!」 「馬鹿野郎が・・・!!あたし達が犯罪を犯してどうすんだ!!・・・すまねぇ、界刺。この通りだ!!」 破輩、加賀美、焔火、閨秀も遅れて頭を下げる。風紀委員に身を置く者として、固地がしたことは決して許されるものでは無い。 それがわかっているからこその謝罪。それ等を受け取った界刺は、“そんなことより”重要な、ある疑念について考えを張り巡らせる。 「別に、そこまで怒ってないよ。こうやって、もう排除したんだし。にしても、手段を選ばないねぇ・・・。いや、手段を選んでいる場合じゃないのか?・・・・・・」 「・・・ねぇ、バカ界刺。これって・・・」 「・・・かもな。成程、道理でこんな犯罪紛いのことをしなきゃいけないわけだ。 むしろ、債鬼に同情するな。こいつ、今までそんなモンを1人で抱え込んでいたのかよ・・・」 「界刺・・・?」 何やら納得顔の界刺と形製の会話に訝しむ椎倉。界刺は、固地のしでかしたことによって頭がうまく回らない風紀委員にヒントを与える。 「椎倉先輩。普通盗聴器とかって、どういう時に必要になるんだっけ?」 「そ、それは秘かに情報を収集しなければならない時に必要になる物だろう?」 「じゃあ、何で債鬼は俺の部屋に仕掛けたと思う?」 「・・・『ブラックウィザード』に関する情報を秘かに入手するため・・・か?」 「他にもあるかもしれないけど、大方そんな所だろうね。それじゃあ、今から言う仮定からは、どんな推測を導き出せる?」 「仮定・・・?界刺、勿体ぶらずに言いたいことをはっきり言ったらどうだ」 「そう?そんじゃあ、思い切って言っちゃおうか?そちらさんにとっては、債鬼がしでかしたことより衝撃度の高い仮定だと思うけど?」 「何だと・・・!?」 椎倉の怪訝な表情を無視して、界刺は自分の想像を述べる。風紀委員にとって、致命傷となりかねない仮定を。 「もし、風紀委員の中に『ブラックウィザード』と通じている人間が居る・・・としたら?」 continue…?
https://w.atwiki.jp/ebichu-busoufuki/pages/21.html
話数 エピソード名 選択肢① 選択肢② 選択肢③ 選択肢④ 1 真山と委員長 真山さんは頼りになるな そう言われると嬉しい これからも色々とよろしく 選択肢なし 2 私って怖い? 大丈夫だよ魅力的 笑顔も大切だよ 目を逸らす 選択肢なし 3 すっごく気になる・・・ なんかいいことでもあった? ゲーム好きなんだ 今は我慢するしかない 選択肢なし 4 どうしようっか 『平凡人』とかは? 何か選挙のポスターみたい 真山さんモデルとかはどうかな 選択肢なし 5 私たちでやろう! 信号くらい待つ余裕が欲しいね 小学生の手本にもなるね 髪にゴミがついてるよ 選択肢なし 6 選択肢なし 7 選択肢なし 8 選択肢なし
https://w.atwiki.jp/hourai2020s/pages/597.html
バンチョウ皿屋敷 トップ > SS置き場 熱い学ラン男 9月上旬。おりからのコロナ禍によって、9月の入学式や新入生歓迎式典などは簡素化したもので終わり、いつものにぎやかさに少し影が差したある日の朝。 正門駅の方から一人の学ラン男がやって来る。身長は2m近くの筋骨隆々で、肩に門柱を乗せ、のっしのっしと歩いて。通学時間帯だった宗仁と弓子と鉄華は、その姿を目撃する。 学ラン男の学ランは時代錯誤の長ランで、その裾はボロボロ。学帽は上の部分が破けており、ツンツンと伸びた髪が突き出ている。履いている鉄下駄をガランゴロン言わせながら、学ラン男は講堂坂下にたどり着く。 【学ラン男】 「今こそ我々は、硬派の存在を諸君の目に見せてやる。我々が愛する歴史と伝統の学び舎、蓬莱学園だ。これを骨抜きにしてしまった軟弱たる軽薄な空気に我らは立ち向かおう。 」 【風杜宗仁】「うわー。なんか暑苦しいのきちゃったなあ」 【北大路鉄華】(ヒト科の胸肉…じゅる)←実は宇宙人である鉄華。 変化 【風紀委員】「そこのおまえ! ここでの演説や活動は校則によって禁止されている! 学園騒乱罪で逮捕する」 警棒を抜いた風紀委員が近づくと、学ラン男は眼をカッと見開き、目にもとまらぬ速さで風紀委員たちを一撃で倒していく。 宗仁は50mほど離れた建物の屋上に向かい。麻酔銃を用意する。どさくさに紛れて鉄華は僅かに残った学生に観戦お弁当を売っている。 宗仁の麻酔銃は見事ヒットするが、学ラン男は微動だにしない。しばらくすると、倒れている風紀委員たちに変化が!風紀委員の制服が緑から黒に変わり……裾が長くなり……靴も鉄下駄に……。 おっす!おっす! 学ランを着た角刈りの生徒になって!それを見たやじ馬たちは一斉に逃げ出す。正門前講堂坂下は大混乱! 【北大路鉄華】 『あーお客さんお釣りお釣り!!!(儲けちゃった)』 鉄華のスマホがなり、所属するオカルト研の部長【エイブラムス・阿部】から電話がかかってくる。番長と接触した生徒がヤンキーになった事を伝えると、引き続き監視を行ってもらいたいと頼まれる。 元風紀委員たちは、学ラン男の前に並ぶと「おっす、おっす」と何かを聞いて、三々五々散らばっていく。 【エイブラムス・阿部】「なに? 変身した者が動き出しただと! まずいぞ!まずは安全が第一だ。対策は考える、今は避難したまえ」 宗仁は道脇に止めてあるオート三輪を拝借し、加賀と鉄華を乗せて避難する。鉄華は平行して狂的科学研に連絡。面白そうな素材が暴れている事を伝えると「ひゃっはー」モードで飛び出す部員。 講堂坂下からは時折「おっす、おっす」という声が聞こえてくる・・・・・。 病院にて 3人がオート三輪で委員会センターの方まで走っていると、委員会センターから風紀委員会の8輪装甲車が数台出てきてすれ違う。暫くすると「バンチョウファイアー!」「バンチョウコレダー!」などという声が聞こえてくる。 学食横丁の裏にある病院に辿り着くと院内は保健委員達が右往左往している。窓の外を見ている宗仁には分かるが、門柱のある所で何かの工事が始まっているのが見える。 学ラン生徒が一抱えもある切り出した岩のブロックを抱えて、それを積み上げる姿。 風紀の装甲車は全部車体がひん曲がって動かなくなってしまう。 【風杜宗仁】「奴さんたちなにやってんだか」 推理すると岩の大きさ、並べている範囲や形などから推測されるのは・・・彼らは「ピラミッド」を建てようとしている!? アビゴール様 そうこうしていると、全員のスマホが起動する。 【アビゴール様】 「ふははははは。どうかね? 蓬莱学園の諸君。我々が開発した人型決戦兵器「バンチョウ」の威力は?我々はネオSS!このままバンチョウを放っておくと、学園は大変なことになるぞ。すべてがバンチョウに侵食され、学園は番長学園になるだろう」 【北大路鉄華】『別のシステムになってしまう!』 変身の原因 【エイブラムス・阿部】 「阿部だ。先ほどの通信は見たようだな。こっちでは、微生物研の協力を受けて、被害者からナノマシンを検出した」 【北大路鉄華】「ナノマシン?!それで接触感染…」 鉄華が話していると、窓の外を見ている宗仁は気づく。先程の学ラン達とは違う、別の学ラン一群がやって来るのを・・・。「蓬」と書かれた大きな旗を掲げて。その後、学ラン生徒たちと乱闘に。旗を持った一団は、しばらくたっても誰も変身している素振りがないのに気づく。 応戦団 【エイブラムス・阿部】 「制服が変化するのはナノマシンによるものだろう。それにより接触する相手との違いを認識しているやものしれん」 【北大路鉄華】 『蓬の旗を持ってる人は感染してないみたいです!』 【風杜宗仁】 「似たような暑苦しいのは見分けがつかないってこと?」 ※同時に彼らが応援団であることに気づく。 【北大路鉄華】 「…『真の男』は感染しない?」 麻沼竜子 病院を出て、学食横丁をつっきる。旗の下では、応援団が座り込み肩で息をしている。状況は至って不利だ。応援団の団長【麻沼竜子】はそう答える。 【麻沼竜子】 「まぁ、ウチらは直線的な事しかできないさね。ウチらが囲みを破る、そこからはあんたたちに任せる。そういうのでどうさね?」 鉄華はナノマシンの性質としては、命令を出しているヘッドクォーター(門柱)を沈黙させた方が早い。門柱は起点、ピラミッドは拡散装置だと予想がついた。 【北大路鉄華】 『電波の起点が門柱なのね。ピラミッドが完成すると一気に宇津帆島全体に…完成前に元を叩かなきゃ』 突入 軍事研でうまいことc4を入手する宗仁。狂化に連絡をする鉄華。一同が動き出そうとした時、後ろの方から轟音が鳴り響く。振り返ると、巨大な狂科ロボ32号が歩いてくる! 【狂科ロボ】「喰らえ、殲滅ミサイル!」 【学ラン男】「バンチョウフィールド展開!」 狂化のミサイルはピラミッドに達する前に赤い障壁に阻まれてしまう!放たれる雷撃、倒れる狂科ロボ。三人と応援団はそれを機に突入する。「学ラン、着てかないといかんだろ?」と竜子に促され汗くさい学ランを着ながら・・・。 【加賀弓子】 【鉄華さん・・・・サラシまで巻かなくても・・・・笑】 ATフィールド? 応援団が学ラン生徒と衝突! そこに大穴が開く。応援団と学ラン生徒が乱闘するのを背後に、3人は学ラン男の前に立つ。 【風杜宗仁】 「じゃあ早いとこあなたの目を醒まさせて、僕は昼寝に戻らせてもらいますよ」 デザートイーグルで3点バースト。目からビームで牽制する鉄華。弾とビームが学ラン男に命中する──と思いきや、その寸前で赤い障壁に阻まれる。 【学ラン男】「漢なら拳で語るのだ」 ホームズの必殺技 【学ラン男】「ゆくぞ、バンチョウファイアー!」 加賀は一瞬弓子が炎に包まれまれたが、炎が通り過ぎた後にはノーダメージ。(炎耐性)。ガンフー(ゼロ距離射撃格闘技)で攻撃する宗仁だが効かない。鉄華は番長をかわして柱に辿り着き、頭突き&ビームを命中させる!ぐらりとなる学ラン男。そ 【北大路鉄華】『風杜さんいまのうち!』 【風杜宗仁】 「とうとうこれを出さなきゃいけない時がきたか」 宗仁の心の中のシャーロックが語り掛ける。「我々探偵には【バリツ】がある」と。 一瞬宗仁と学ラン男が高い崖の上から滝壺へ落ちていく幻影が見えたかと思うと、学ラン男が地面に伸びている・・・。 番長の正体 柱に取り付きC4をセットする。宗仁の提案で、気絶した学ラン男を避難させる二人。C4が点火すると、門柱はばらばらに吹き飛ぶ。 周りを見ると、学ラン生徒たちがふにゃふにゃと地面に崩れ落ち、次々と緑の制服に戻っていく。そして目の前に転がっている学ラン男も──変わりません。 【風杜宗仁】「変わらんのかい!!」 【麻沼竜子】 「こいつは、3日前から行方不明になっていたウチの団員の皿屋敷ってやつだ。なんでわかるかって? こいつの背中には右に昇り龍、左に下り龍、真ん中にRX-78の刺青があるはずだよ」 どうやら飲んだくれて道端で寝てたところを拉致られという。検査でも実験でも好きなようにして、ほとぼりが冷めたらウチに戻してくれ。と竜子。 番長学園の阻止成功・・・その後 【鉄華】『もしもしー部長?はい今終わりましたー』 【エイブラムス・阿部】 「そうか。よくやった。今他のメンツが行くから待っていてくれ」 【アビゴール様】 「バンチョウが倒れただと? まあいい。──というわけだ、学園の諸君。我々は再び諸君らに挑戦するだろう。それまで待っているといい」 【北大路鉄華】 『…とりあえず【検査】してもらいましょうねーオカ研と狂的科学部に…ニチャア』 【風杜宗仁】 「酒は飲んでも飲まれるなって言うでしょ、こってり絞られるといいよww」 ピラミッドは数日後には撤去され、いつもの学園が戻ってくる。皿屋敷は色々された後に解放され、あだ名が「番長」に。学園史上20年ぶりの番長の出現である。